お金と、時間と、品質と。

少し、ショックな話題が耳に入り、スルーしてもよいかと思ったのですが、やはりきちんと書いておこうと思いました。

私もかねてからSNSの投稿を見ていた占星術師の方が、
寄稿していた週間占いの記事において、他媒体の記事を原文のまま流用(語尾等の改変)、またAIを用いた改変等の手法により無断で盗用していたと告白していました。

私は、占星術はAIに奪われない仕事、と思っていました。
どんなに知識があっても、それを自分の言葉で読み解いてこそ意味がある、
人間としての経験や感性でお客様に寄り添うことは人にしかできない、
と思っていたのです。

でもたしかに、“文章をつくる”だけならAIが、もういかようにでもこなしてしまう…。
そして、世の中の大半の人は“12星座占い”くらいしか触れる機会がないため、
占星術と星座占いの違いも曖昧なまま、AIが作った文章でも気軽に受け取れてしまう。

占星術と星占いの違いは何か、
どうして多くの占星術師が鑑定と共にセッションをしているのか、
何を読み解いて何を届けたいのか、
そうしたことを一つひとつ丁寧にお客様にわかっていただくことが、これからもっと必要なのだと感じました。

私が占星術を本格的に学びはじめて、一年。
先に書いた占星術師の方は、デビューからまたたく間に数万人ものフォロワーを獲得し、メディアからも仕事をもらい話題になっていたようです。
もしかしたら、歴の浅い私の鑑定について、「いったいどんなカラクリが…？」と気になっている方もいるでしょうか？(笑)
なぜ、私が今、しっかり鑑定を提供できているか。
その基盤はやはり、對馬エリさんが何千件もの鑑定実績をもとに構築したスタイル、知識を徹底的に学習・踏襲しているから！

個人的には、本格的に何かを学ぼうとするなら、お金か時間のどちらかは必ずかかると思っています。場合によっては両方が必要です。
私は、エリさんの構築した知識にお金を払うという“投資”をして、学びのスタートダッシュがきれました。
もしこれが独学だったら、こんなスタートダッシュはきれなかったでしょう。
例えていうなら、独学での学びが普通の自転車にまたがり自力でこぎ出そうとするのだとしたら、誰かに習うという投資は、ギア付きの競技用自転車で走り出すようなもの。

そして、時間。
これは、現在進行形でかけているもの。
それこそ、ちょっと一息…つくなら占星術の本を読む、常に手の届くところに資料がある、そのくらいの勢いで取り組んでいます。
いかに投資の力で素早いスタートダッシュがきれても、その後にこぎ続けなければ、動きは止まります。
今、まさにずっとこぎ続けているのです。

そして、占星術は知識があるだけでは活かせません。
それを伝える言葉、文章を構築する力が必須になります。
さらに、お客様の心に寄り添う人としての力。

私は前職で大学教員をしていたので、文章を書く・言葉を構築する・人に伝えて教える・学生に寄り添う、といったことについて、場数を踏ませてもらう機会に恵まれました。
これは本当に有り難かったと思います。この経験がなければ、おそらく“占星術を活用すること”への解像度はずっと低いものになっていたと思います。

世の中には、様々なスタイルで占星術鑑定を提供している方々がいます。
もしかしたら、占星術を学んだことがない方は鑑定士を選ぶのに迷ったり、ときに疑わしく感じたりするかもしれません。
でも、多くの占星術師は、きっと真摯に星読みに向き合っています。そうした人たちがいることを、心に留めてほしいと願います。

そして、こんなにもおもしろく、神秘的で、奥深い占星術というものを、好きになってもらえたら幸いです🍀

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