金具一つにかける情熱～終わりに…～

　前回、前々回のブログをお読みになった方々は、私がキーホルダー金具の選定について、ああだこうだ言いながらあれこれやっていた地味な過程をご存知かと…。
なかなかに地味な記事でしたが、最後までお読みいただいた方々、ありがとうございます。

　そもそも、私が運営している2つのブランド（ShiroMuku・煌星）とも、キーホルダーはメイン商品ではありません。
なのに、なぜキーホルダー金具のことをあれこれと考えていたかといえば、そこは単純にこれからキーホルダー形式の商品を増やしていきたいと考えているからです。

　オリジナルアクセサリーブランド「ShiroMuku」では、絵本や小説といった、本からインスピレーションを受けた作品を展開しており、これらの作品は収益の一部を慈善事業に寄付しています。このシリーズについて、今後キーホルダーやシェイカー、ピルケースといったアイテムをもっと増やしていきたいな、と思っています。

　アクセサリーは、生活必需品ではありません。そして私は、ハンドメイドが好きだからブランド活動をしています。
そんな、「趣味で作った嗜好品を売って得たお金を、自分のためだけに使うことが、本当に自分がめざすお金の使い方なのか」ということが、ずっと気になっていました。
だからこそ、
使う人が限定される耳飾りより、幅広い人が手に取りやすいキーホルダーなどの雑貨で、
多くの人にとっての使いやすさを考えて作ったものを売って、
その収益を誰かのために使えたら、
と思ったのかもしれません。

　自分の作り出すもので誰を幸せにできるか、それが私にとって大きな課題であり、ものを作るうえでの指針だと考えています。

　さいごに…
　今回の検証では、貴和製作所様の金具を使用いたしました。
貴和製作所の金具は耳飾りや他のアイテムでもよく使っており、変色の度合いが少ないことや、金具のゆがみ・不備が少ない点に信頼を置いています。
また、大手のお店の場合、お客様が金具について気になったらHPで素材の詳細を確認できる、という利点もあります。
　ただ、貴和製作所の商品は高品質な分、すこし割高かもしれません。金具類は、格安でまとめ買いすることもできます。
しかし、”まとめ買いで経費削減→経費削減して商品の価格を下げる”という形は、私が目指したいお客様への寄り添い方ではない、と思っています。
　安心して、長く、大切に使いたいと思ってもらえるもの、その人の心を満たすものを作ること、それが私がしたいモノ作りです。