ご存知の方もいるかもしれませんが、私は大学で服飾、つまりファッションを専攻していました。ただ、私が専門にしていたのは、デザインしたり、緻密な縫製をしたり、CADでパターン設計をしたりといった、ファッションと聞いて皆さんがイメージするものとは、少し違うところにありました。
家政学(かせいがく)または被服学(ひふくがく)という学問を聞いたことがある人はいるでしょう。
ざっくり言ってしまえば、義務教育における“家庭科”の範囲がこれにあたります(そう、家庭科も学問なのです)。
学問としての家庭科、そのなかでのファッションというと、つまり「どんな洋服なら人は安全で安心にすごせるかな?そのためにはどんな素材を使うといいかな?どんな形だと動きやすいかな?」ということを研究していく領域です。
ファッションという広いひろい世界のなかでも、とりわけて地味、ことさらに論理的。まぁ全然おしゃれ感などない分野です(この領域に関係する方が見ていたらごめんなさい…でもなんとなくわかっていただける気はする…)。
そんなことをコツコツとやってきたからか、自分の作品でもふと気になってしまうのが“使いやすさ”です。
ついこの前、SNSのアンケート機能を活用し「好きなキーホルダーの金具は?」ということを皆さんに聞いてみました。
というのも、耳飾りやネックレスは、ピアス派・イヤリング派で分かれていたり、アレルギー対策についてもさまざまなアイディアがシャアされていたりするのに、キーホルダーの金具にたいしては、そうしたものを見かけないな…と気になったからです。
そして気になる結果を見てみると…
これがまあ見事に皆さまの好みも多様で…。これから自分の作品でキーホルダーのラインアップを増やすにしても、どれが一番いいのだろう、と迷ってしまったわけです。
が、しかし!私も洋服に関することを勉強し仕事にしてきた、いわば研究者の端くれです。
思ったのです。もうこれは科学的に検証してやろうじゃないか!と。
と、いう訳でさっそく5種類の金具を用意しました。
いずれも、SNSやネットショップでみかけることの多い(人気が高いと思われる)ものをピックアップしました。
この5種類について、きまった動作で付け外しをしたときの所要時間を、取り外しのしやすさとして検証します。検証の動作は…
① ストップウォッチをスタートさせて、所定の位置に手を置く
② 手を置いてから一拍おき金具をつける
③ 金具をつけたら再び手を所定の位置に戻す
④ 手を置いてから一拍おき金具を外す
⑤ 金具を外したら手を所定の位置に戻す
としました。
上記の流れで金具の付け外しを3回繰り返し、動作にかかる所要時間を比較します。
また、金具ごとにネジの強度の個体差があることを想定し、各種類を2つずつ用意し、1つにつき2回のトライアルを行いました(つまり、1種類につき金具2個×トライアル2回で4回の付け外し動作を行いました)。
気になる結果は…こちら!
単純に数字だけを比べるとA→D→B→C→Eの順番に付け外しの時間が短い、付け外しがしやすいと考えることもできますが…、じつは実際に付け外しの動作をしていて気が付いたことがありました。
そして、所要時間以上に、その“気が付いたこと”の方が使いやすさを考えるうえで大事なのでは、という気がしています。
ちょっと内容が長くなりそうなので、その“気が付いたこと”については次の記事にまとめていきたいと思います。
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コメント
[…] 前回の記事では、キーホルダー金具の付け外しのしやすさを、動作にかかる所要時間で比べよう!という内容を書かせていただきました。 […]
[…] 前回、前々回のブログをお読みになった方々は、私がキーホルダー金具の選定について、ああだこうだ言いながらあれこれやっていた地味な過程をご存知かと…。なかなかに地味な記事でしたが、最後までお読みいただいた方々、ありがとうございます。 […]
[…] 直近の記事で、キーホルダー金具の使いやすさ検証をしましたが、金具のレパートリーを増やして、お客様の選択肢を増やしていきたいな、と考えていたので、今回はキーホルダー金具の収納用として購入しました。「金具ひとつにかける情熱!」「続・金具ひとつにかける情熱」「金具一つにかける情熱~終わりに…~」 […]