善意の暴力

日々の徒然

先日、私のSNSにある投稿が流れてきました。

つい流れてしまったので、
投稿した方のアカウントと正確な全文はご紹介できないのですが、
以下のようなことが書いてありました。

「あの人が~しますように」のような「祈り」は、
相手の気持ちや行動を変えようとする暴力性であると自覚するべきである。
それは「祈り」というかたちで、自分の願望を押し付ける身勝手さと表裏一体。

この投稿をした方はクリスチャンのようで、
その前提で考えると、この方の書いた「祈り」という言葉には
信徒でない人が使う「祈り」、たんなるお願い以上の意味が込められていると察せられます。

「祈り」「暴力性」という、
同じ文脈のなかに登場するにはあまりにギャップがありすぎるこの二つの言葉。
けれど、
「そんなことない!」と切り捨てることができない説得力と、
「あぁ本当にそうかもしれない」と思わせる納得感がありました。

私たちは、
「相手のため」を思って、いろいろなことを言ったり、行動したりします。
もちろん、それ自体を責めるつもりは私にはまったくありません。

たとえば街で助けを求める人を見かけ、思わず手を差し伸べる。
そうした、求めに応じて行う「相手のための行動」は、誰もが自然にできたら理想的だと思うし、
求められてはいなかったが結果的に感謝をされた、という出来事は心を豊かにしてくれると思います。

ただ、
「相手のため」と思った言動が、相手からは好意的に受け取られないことも、
きっと往々にしてある…。

前述のSNSの一文にある「相手の気持ちや行動を変えようとする暴力性」という表現。
「あなたのためだから…」
「あなたのためを思って…」
その言葉の次に
「だから私の言うとおりにして」
「私の言っていることを受け入れて」
そんな気持ちがのっているとしたら、それは、自分の願望を押し付ける暴力だと。

私は、占星術の鑑定を仕事にしています。
先に書いたことは、
自分が鑑定を提供していくうえで大切にしなければいけない軸と、
大いに関係していると、そう思いました。

鑑定は、とても有用なツールだと思います。
自分自身と向き合い、素質を知り、活かしていく。
それは人生の哲学や道標になってくれる。
けれど、
・鑑定の内容とどう向き合うか
・素質をどう活かしたいか
・どんな人生を選びたいか

それはお客様自身が選びとって決めていかなくてはいけないこと。

私たち占星術師が
「あなたはこういう人だから」
「あなたはこうした方がいい」

押し付けることは、それは先に書かれていた
「相手の気持ちや行動を変えようとする暴力性」と同じこと。

お客様には幸せを感じていてほしい。でも、なにが幸せかを決めるのはお客様。
お客様に才能を活かして活躍してほしい。でも、才能をどう活かすかはお客様次第。
心を向けつつ、押し付けない。
相手を信じて委ねること。

SNSのアルゴリズムが、
ほんの偶然で目の前に差し出してくれた一文。
でも、きっと自分に必要な一文だから、目に留まった。
広告ばかりで辟易としてしまう昨今のSNSですが、
私の発する言葉がふと誰かの目にとめり、小さな気付きになってくれたら…
そんな気持ちで、これからも言葉を綴っていきたいと思います。

~*~*~*~*~*~

オリジナルアクセサリーブランド「ShiroMuku」
二次創作アクセサリーブランド「煌星」
それぞれの販売サイトへは、下記のリンクからどうぞ💗
公式LINEは、お得情報発信の他に、オーダー制作依頼も承っております。
ぜひご登録を💗

~*~*~*~*~*~

鑑定・講座についてのお問い合わせは、ぜひ御気軽に公式LINEから✨

~*~*~*~*~*~

仕事の告知・ご案内だけでなく、日々の気付きやささやかな出来事まで、
さまざまに書き綴っているこちらのブログ🍀
ほかの記事もぜひ目をとおしてみてください。

ハンドメイドと占星術について、noteでも発信をしていきます。
仕事としてのハンドメイド、仕事としての占星術について、より丁寧に綴っていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました