価格≠価値

　今日は、お金についてのお話しをすこし…。
　私は、規模は大きくないながら、ハンドメイド品（アクセサリー）販売というサービス提供、ビジネスをしています。
商売におけるお金の在り方については、以前にも少しブログに書かせていただきましたが、今回は私自身がとても感銘を受けた体験をふまえて、より具体的な話しをできたらと思います。

　先日、プリンセス占星術認定講師の松岡侑里さんとお茶をしてきました。
ただのお茶会ではなく、「ホロスコープ鑑定” Birthday Signal”中間成果報告会」と題した、侑里さんとのセッションです。
　Birthday Signalとは、侑里さんが提供する鑑定のひとつで、
誕生日からの一年間、その人に待っている未来や、その未来へたどり着くための「正しい方向性」を伝えるものです。START・GOAL・HINTといった項目を指標に、その年の自分の課題との向き合い方を導いてくれます。
　実は、わたしには数年前から“本当はこうしたいな…”と思っていたことがあり、侑里さんにたまたま鑑定をお願いした今年が、まさにその“こうしたかったこと”へ一歩踏み出すためには最高の年だという結果が出ていました。
なので“もう躊躇している理由もない！”と、今はその目標に向け頑張っている最中です。
　中間成果報告会では、私が取り組んでいることや現状について丁寧にお話を聞いてもらい、とても有意義な時間をすごすことができました。

　さて、唐突ですが、この中間成果報告会、参加費は20,000円でした。
お茶に20,000円、皆さんはどう感じますか？
きっと、それぞれ、感じたことがあるでしょう。
しかし、いろいろと思う前に、まずはなぜ私が20,000円のお茶会に参加する気になったのか、ということを読んでいただきたいと思います。

1． 今までの信頼
　私は、いままで受けた侑里さんの鑑定や他のお仕事を通して、その人柄やサービスの質に強い信頼感をもっていました。
まず、この“信頼感がある”というのがポイントです。見も知らない人との会食に高額を支払える人はいないでしょう。その信頼を得るための努力を侑里さんが重ねてきたことに、感謝と尊敬を感じます。

2． 憧れへの投資と学び
　今回のお茶会は、マンダリンオリエンタル東京のラウンジにて、アフタヌーンティーをいただきながら行いました。
ご存知の方もいるかもしれませんが、今、都内ホテルのアフタヌーンティーの相場は8,000～11,000円ほどでしょうか（つまり、参加費20,000円のうち、約半分はこの食費にあたります）。
　もちろん、ホテル以外にもアフタヌーンティーを提供しているお店はありますが、ホテルの雰囲気や、プロのスタッフのもてなしは、憧れであると同時に、私にとっては学びです。これから自分が“どういうサービスをお客様に提供したいのか”を考えるにあたり、高いレベルを求められるホテルスタッフの接客を体感することは、価値あることだと考えました。

3． 付加価値を感じさせる
　今回のセッションでは、侑里さんは単に私の報告を聞くだけではなく、夏にかけておきてくる占星術的な重要ポイントや、そのポイントが私個人にどう影響するのか、という事前情報には無かったことまで、調べてお伝えしてくれました。
　また、参加者へのお土産として、獅子座の季節にふさわしいCHANELのリップ（ココ・シャネルは獅子座生まれ）までご用意くださっていたのです！CHANELの口紅は、ものによっては1本5,000円以上します。普段の私なら、とうてい自分では買いません(笑)
　つまりこの時点で、ホテルでの食費10,000、お土産代5,000円、セッション時間2時間分の時給(1時間1,000円としても2,000円)、資料とその準備時間を、侑里さんは提供してくださっていることになります。
　最初に、お茶に20,000円なんて高すぎる！と思った方、あなた様の考えはけして間違っていません。それぞれの価値観があっていいのです。
しかし、侑里さんがこれだけのものを提供してくれたことを踏まえて、20,000円は本当に高すぎる金額でしょうか？

4． お金に換算できない心遣い
　最後に、今回いただいたCHANELのリップですが、侑里さんは某有名百貨店の袋に入れて渡してくださいました。有名ブランドの化粧品でも、今はネットで買える時代です。なのに、わざわざ百貨店まで足を運んで選んでくださったことが、とても嬉しかったのです。
あとからお聞きしたのですが、リップのカラーも、私の写真をBAさんに見せながら、私に合わせて選んでくださったそうです。

相応しいホテルを調べてお茶の予約を取るのも、
お土産を買いに行く時間や交通費も、
資料の準備時間も、お茶会のその場では見えない仕事です。
しかし、侑里さんがプロとして、それらの見えない部分までしっかりと仕事をしてくださったからこそ、私は気持ちの良い2時間をすごすことができ、20,000円という金額に全く違和感を覚えることなく、お支払いができました。

　20,000円という金額（価格）は、誰にとっても等しく20,000円です。
でも、そのお金をどう使うか、どんな価値を見出すかは人によって様々です。私には私の価値観があり、皆さまには皆さまの価値観があります。
　今回の体験を受けて、私は、自分がお客様にお求めしている金額は、はたしてお客様に金額以上の価値を感じさせるものであるか、今いちど見つめ直さなくてはと、強く感じました。
すぐにできることと、時間がかかることと、それぞれあるでしょう。でも、必ずお客様に価格以上の価値を感じてもらえるようなサービスを実現させます。
けして歩みの早くない私ですが、どうか末永く見守っていただけると幸いです。

今回の内容は、私が一ハンドメイド作家（起業家）の視点から感じたことを書かせていただいたものであり、けして私が”侑里さんと親しいから”という個人的事情で書いているわけではありません。また、掲載の可否、内容については侑里さんご本人に事前に確認をいただいております。