今夜は満月ですね。
皆さんのお住いのところからは、月はきれいに見えているでしょうか。
さて、星読みを勉強しているものの端くれとして、
今日はこの満月と、私がこれまで学んできたことについて、自分自身の復習もかねて少し書いてみようと思います。
満月にかぎらず、新月や、秋分、冬至、春分、夏至などなど、
天体に関係する事象や、季節の節目などでは、占星術関係の方々の発信がとても盛んになります。
以前も書いたとおり、占星術は天文学や気象学、地理学とともに発展してきた背景があるため、
こうした“自然の流れ”を意識するというのは至極当然のことなのです。
月という天体は地球の衛星ですから、
太陽と地球と月の位置関係、特に地球と月との角度によって、
月の形が欠けたり増えたりして見える“月の満ち欠け”が起こります。
とくに満月は、
お月様のかたちがはっきり見える
→お月様が大きくなっている
→お月様の力アップ!
→実り、収穫、充満、達成!
というような言葉で表現されている発信を多々見かけます。
ただ、
ここで大切なのは“実り、収穫、充満、達成”というキーワードで語られたそれらを
“次にどうしていくか”なのです。
月は満ちたあと、またゆっくりと欠けていきます。
つまり「実りいーっぱいのまま、ずうーっと蓄え続けていたーい!」とはいかないのです。
そう、満月のキーワードとして重要なのは“手放し”です。
満ちたものに感謝し、または反省し、振り返り、新しいスタートに向けて手放していく、
そうした整理をするのが満月のタイミングと言われています。
「お月様の力が強いんでしょ?私のお願い届かないかな?月に祈って幸せになりたーい!」
というのは、星読みの在り方ではないのですね。
でもこれって、星読みとは関係なく、世の中の事柄のほとんどに共通している摂理でもあるな、と感じます。
私はまだまだ占星術についてはヒヨッコですが、だからこそ、できるだけ星読みにあまりご縁のない皆さんに近い目線で言葉を選ぶことも大切だと思って書きます。

実りの秋、そろそろお米の収穫の時期でしょうか。
収穫したそのお米、さてどうしましょう?
「わーい、たくさん実ったぞ!よし蓄えよう!」でずっと倉庫に置いておきますか?
そうはいきませんよね。
(一部の備蓄米は例外として)出荷できるよう脱穀し、
食べられるように整え、
業者の方に託して全国の消費者へ分散していかなくては、
農家さんは収入を得られません。
実らせる→手放す(出荷する)というプロセスがあって初めて、成果(収入)につながっていくのです。
立場を変えて次は会社勤めのサラリーマン、出世して新しいお仕事を任せてもらうことになりました。では、今までやっていた仕事はどうしましょう?
そのまま抱え続けていたら、次々にやってくる新しい仕事・チャンスに力を注げるでしょうか?きっと、いつかキャパオーバーがきてしまう。
出世したということは、下に控えている人たちがいてくれるということ。
その人たちに、
自分がそれまで抱えていた仕事を引き継いで(手放して)いかなくては、
新しい成果を完全な形で受け取ることはできないのです。
私は、世の中は“循環”という摂理を持っているように感じています。
これは別に、スピリチュアル的な意味ではなく物理的にも。
「流れる水は腐らず」という言葉のとおり、
いかにきちんと身の回りの物事を巡らせていくか。
それが人として成長したり、心を整えたりすることにつながっていくのかな、と感じるのです。
意識的にそうした循環を作れる人は良いのですが、
現代はきっと、そうしたゆとりを持てる人は少ないでしょう。
そんなとき、ふと夜空を見上げて綺麗な満月が見えたら、
「何か自分を重たくしているものはないかな」と振り返ってみる…。
それが多くの人にも取り入れられる“満月の星読み”の使い方ではないかな、と考えています。
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