はじめに…
このブログの内容は、ある特定の働き方や仕事について、否定的な見解を示すものではありません。世の仕事・働き方・あるいは個人の人生は、それぞれに尊重されるべきであり、今回の内容では、そうしたものに優劣や良し悪しをつける意図はありません。
今日は書籍のご紹介から。
2016年に発刊された林真理子さんの「ビューティーキャンプ」です。
こちらの発刊は2016年ですが、内容については、それ以前に女性ファッション雑誌「美人百花」で連載されていたものになります。
この小説、話の展開については好みが分かれるかもしれませんが、女性には、特にこれからキャリア形成を考える20~30代の女性には、一度は読んでいただきたい本です。
この物語の執筆にあたり、林さんが大いに影響を受けたと思われるのが、
元ミス・ユニバース・ジャパンのナショナル・ディレクターであるイネス・リグロン氏の著書です。
2007年に発行されたイネス氏の著書「世界一の美女の創りかた」には、こんな一文が出てきます。
本文より
私は女の子たちを朝の通勤ラッシュでごったがえす駅へ連れて行きます。
「今、あなたたちはまだこの中のひとりよ。でも私と一緒にトレーニング期間を
過ごして鍛えれば、半年後には駅の大きな広告をあなた達の中の誰かが飾ってい
るでしょう」と告げるの。
美しいドレスやアクセサリーが差し出されるのと、満員電車に揺られる暮らし
と、どちらを選ぶか、と。
小説「ビューティーキャンプ」にも、これとまったく同じシーンが出てきます。
華やかな日々と、満員電車に揺られる日々。
私は決して、満員電車に揺られて通勤する生活が悪いものだとは思いません。
現に、私も以前はそうした生活をしていました。
その生活において私は、月々の安定した収入に加え、年2回の賞与、大学勤務という社会的信用を得やすい肩書きを手にしていました。
さらに言えば、私の両親も、そうした働き方のなかで経済的安定を得て、子供3人に望む進路を歩ませてくれました。
ここで大切なのは、
その生活をして得られるものが、本当にあなたの望んでいるものなのか?
ということだと思うのです。
以前の私で考えるなら、
朝早く起き、重い体を引きずり、満員電車に揺られ、サービス残業のような働き方をして得た、固定給と社会的肩書きが、本当に自分の望むものだったのか、
ということ。
当時も、休職をした1年前も、そして今も、答えは変わりません。
それは、本当に私の望むものではありませんでした。
いま、私が鑑定を提供しているプリンセス占星術®のチームにおいて、9月の秋分の日からスタートする講座の受講生を募集しています(詳細は本文下部へ)。
思い返せば去年の今ころ、
私は松岡ゆうりさんのプリンセス占星術初級講座の受講を経て、
9月からの養成講座を受講、昨年末に晴れてディプロマをいただき、
現在はハンドメイド作家と占星術鑑定という2つのサービスを展開しています。
さらに、受講をつうじて繋がった仲間とのチーム力や、
プリンセス占星術創始者の對馬エリさんの的確なアドバイスにより、
孤独を感じることなく自由業の道に踏み出し、ハンドメイド活動でも良い影響を受けています。
今の私は、満員電車に揺られる生活はしていません。
安定した固定給と、大学勤務という肩書は失いました。が、後悔はありません。
それは、
私が本当に欲しかったものが手に入っているからです。
それは、好きなことを好きなだけ学び、作りたいものをじっくり作り、やりたいことをとことん楽しみ、いつ寝て起きるのか自分で選択する。
「ビューティーキャンプ」は10年近く前に出版されたミスコンテストを舞台とした物語のため、一部、ルッキズムや多様性の否定ともとれるような表現が出てきますが、
この物語の軸は、登場する人々が“なぜそうした世界に身をおこうと思ったのか”だと考えました。
それを頭におきながら、自分が本当に欲しいものを見つけたい方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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