正解を教えることの危うさ

その他

私の尊敬する人は
「その人の正解に辿りつかせる人」ではなく
「私にとっての正解に導いてくれる人」
でした。

これは、最近ふと思い至った感謝の気持ちです。

私は、
大学院時代の研究でも、
星読みの学びでも、
今勉強中の写真にしても、
すごく”良い先生”に指導をしていただけた、という、ちょっとした自負があります🍀

大学院でお世話になった先生は、
学部生のころから「この先生の話しは面白い」と、
ずっと背中を追わせていただいて、
本当に運よく大学院の博士論文でご指導賜りました。

星読みの先生は二人。
私が占星術の鑑定と出会うきっかけとなり、初級の講座も担当してくれたゆうりちゃん。
そして、
養成講座でお世話になり、今も仕事のことをたくさんご相談させていただいているエリさん。

写真を教えていただいているのは、エリさんの繋がりで知り合ったMiho先生。
エリさんがMiho先生にSNS用のプロフ写真をとっていただいたことをきっかけにMiho先生を知り、
先生の撮った他のお写真を見て一目で世界観に魅了されました。

もちろん、ここにお名前を挙げた方以外にも、
私に何かを教えてくれたたくさんの人たちがいます。
そうした方たちに共通する素敵な部分…
それこそが最初に書いた、
”その人が思う正解に辿りつかせる”ではなく、”私にとっての正解に導いてくれる”です。

誰しも、
「これが正しい、これが正解」のように思うことや、
こだわりたいことが大なり小なり、あると思うのです。
でも、
私の先生になってくれた人たちは「これが正解だからこうしなさい!」という伝え方は絶対にしない人たちでした。

きちんとした基礎と、
豊富な知識と、
自信が実際に体験してきたことと、
それらを教えれくれたうえで「あなたなりの正解を、あなたの力で見つけるんだよ」と、
そういうスタンスでいてくれる人たち。

正解を示すって、簡単です。
教える方も、教わる方も、「これが正解です」で済む。
けれど…
そもそも”万人共通の正解”なんて、どのくらいあるでしょう?

「これが正解!!」と自信をもって示したものが、
誰かにとってはそうじゃないことなんて、きっと往々にしてあります。
そうなったとき、
「これが正解!!」としか教えてもらっていない生徒は、どうするでしょう?
「なんで正解と認めないの?!」と相手と反発してしまうか…
「え、私間違ってるの…?」と戸惑って自信を無くしてしまうか…
あるいは何も考えられなくなってしまうか…

だからこそ、
”自分で考える力”や”自分のやり方を見つけられる力”ってとても大切なんです。
たくさんの正解が世の中にあることを知ったうえで、
”自分だけの正解”をしっかり作っていく。

自分だけの正解には、
”どうしてそれを正しいと思うか”の理由が、自分のなかに生まれます。
だからもし、
他の人から「どうしてそれが正解なの?」と聞かれたとき、
「私はこう考えたからです。でもこれは”私の正解”なので、他の正解ももちろんあると思います。
あなたはどう感じますか?」

と対話が生まれます。

これは、私が教員時代に意識していたことも同じ。
学生に「これが正解です」とだけ教えるのは、
疑問を持つこと、
前提を疑うこと、
多様性を認めること

その他ありとあらゆる可能性を奪ってしまうことになるのです。

これは今やっている占星術でも同じ。
星の読み方には、基本の知識は確かにあります。
けれど、
その知識をもとにどんな言葉で、
どこに重点を置き、
誰に向かって何を伝えるかには、
正解はありません。

私がいまこうやって、正解だけしか教えない危うさに気が付けているのは、
それを見せてくれた先生たちがいるから。

正解って、楽かもしれない。
でも、その楽さが奪ってしまうものはたくさんある。

もし、あなたが正解を求めたくなったとき、
そのときは誰かの正解をなぞるのではなく、
あなた自身のなかに”あなたの正解”を作って
いってください🍀
あなたにとっての「自分の正解」って、どんなことでしょう?
誰かに教わったこと、どこかで信じてきたこと、それらがきっとヒントになるはず。

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