マナーは誰のためのもの?

日々の徒然

 唐突なタイトルですが、食事、冠婚葬祭、装い、さまざまな場面で求められるマナー、皆さんはご自身でどのくらい理解できていると感じますか?

 昨日、友人と都内ホテルのラウンジでお茶をしてきました。
ただのお茶というより、お仕事の話しだったのですが、その内容についてはまたの機会に…🍀
 ご一緒した友人は、占星術師として活躍し、私がたびたびブログでご紹介している松岡侑里さんです。侑里さんは、お客様のセッションやお仕事の打合せなどでよく素敵なお店を利用されるそうです。
もちろん、お話しがメインですから、場所そのものはどこでも良いのかもしれません。しかし、私が侑里さんとお話をさせていただくなかで感じたことは、素敵な空間ですごすことは、自分にとてもエネルギーをくれる、ということです。
きっと、侑里さんもそれをご存知で、素敵な場所をセッティングしてくれているのでしょう。

 さて、タイトルの件にもどりますが、昨日のお話しのなかで侑里さんから気になる一言が…。
ホテルラウンジなどの高級感がある場所は、気後れしてしまったり”自分なんか場違い”というように感じてしまったりする方もいる、とのことでした。
ホテルのラウンジでアフタヌーンティーを楽しもう!という企画をされても、気後れしてしまう方もいるのですね…。
そういう方の気持ち、よくわかります。
ホテルは宿泊者しか入ってはいけないのでは?ドレスコードがあるのでは?お金持ちばかりいるんでしょ?そんなふうに気構えてしまいますよね。
でも大丈夫です!
この先を読んでいただければ、少しはそんな不安も解消するかもしれません。

 まず、高級ホテルも有名ブランド店も、宿泊者や購入の意思がない方でもどんどん入って大丈夫です(ホテルの客室フロアは宿泊者のみの場合がほとんどかもしれません)。むしろ、お店にとって”人の流れ”は大事なので、スタッフもそれをよく理解しています。購入するつもりがないときは「今日は見るためにきました」と、丁寧に素直に伝えれば、スタッフさんもそれに合わせた対応をしてくれます。
 ドレスコードにしても、ホテルの場合、最近ではHPなどにドレスコードを書いてくれているところが多いので、それを見ていけばほぼ問題ありません。そして、この場合、”NGの服装”が記載されていることが多いので、逆を言えば”NG以外はほぼOK”くらいの気持ちでいて問題ないと思います。
 そして、お金持ちばかりのなかに自分が行くなんて、ということですが…今の日本では外見だけでその人の金銭事情は分かりません(笑)。高所得層でなくてもブランドが好きな人もいれば、収入が多くても服なんてUNIQLOで十分、そう思っている人もいます。そんなものなのです。

 そして、知っておいていただきたいのは、そのお店のスタッフさんは、お店の空間を楽しんでくださるお客様を心から歓迎しているということです!
私は服飾を専攻していた大学時代、ファッション販売能力検定2級をとりました(大学の授業でも販売についての講義があるんですよ)。そのときに印象深かったのは、販売で大切なのは”売ることよりお客様と信頼を築くこと”だということです。
プロ意識の高いスタッフであるほど、お客様に快適にすごしてもらうための心遣いをもって迎えてくれます。なので、どうぞスタッフさんのエスコートに身を任せてください。何かわからなければどんどんお聞きしてくださいね。スタッフさんはお客様の役に立てる瞬間をきっと待っています。
 そういうプロ意識は、これから対面販売を増やしたい!もっとお客様と関わりたい!と思っている私にとってとても良い刺激であり、勉強になりました。

 最後に、テーブルマナーとかわからないし…と思っている方へ🍀
ナイフとフォークの順番を間違えても、スタッフさんが新しいものを用意してくれます。ナイフとフォークで食べにくいときはお箸をもらう、という方もいます。料理をお皿からこぼしてしまっても大丈夫です、そのためのテーブルクロスですから。
一番大切なマナーは”その場にいる人たちと楽しくすごすこと”です。
そして、テーブルマナーで一番してはいけないマナー違反は”他の人のマナー違反をその場で指摘すること”だそうです。つまりご一緒している人に恥をかかせない、ということですね。
もし、すこし高級なお店で食事をされる場合、個人的には、それだけを心にとめておけば良いのでは、という気がしています。マナーの本質は、自分をよく見せるためのものというより、相手を思いやってすること、だと私は感じています。

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