”ホステス的”優しさと”哲学者的”優しさ

日々の徒然

「優しさって何ですか?」
そんな問いの答えは、一つではないことはわかります。
それでも今日は、
そんな問いについて少し立ち止まって考えてみたくなりました。

たとえば、
私たちは誰かから相談を受けたとき、無意識にこんな選択をしていることがあります。

A. 相手は「とにかく話を聞いてほしいのかな?」と感じて、解決策よりも共感を大切にしながら寄り添う。
B. この人は「話すことで思考を整理したいタイプだから、一歩進んだ提案や解決策まで示してあげよう」と考える。

どちらも正解で、どちらも優しさです。
そして、
相手の言動からその気持ちを「どう察したか」とともに、
その察しを、「どんな“ふるまい”に変えるか」。
そこにも、対人スキルやその人の人間性がにじみ出る気がします。

対人支援や接客、あるいは人間関係のなかでは、
感情をどう使い分けるか、というスキルが必要とされます。

先の例でいうと、
Aは、相手の期待に寄り添う“迎合”としての優しさ、というイメージ。
安心承認を与える、「ホステスさん的な優しさ」。
Bは、相手に変化や成長を促す“触媒”のような優しさ。
あえて問いかけたり違和感を提示する「哲学者的な優しさ」。

これはどちらが優れているか、という話ではありません。

優しさには“かたち”があり、“意図”があり、そしてときに“責任”が伴います。
責任とは、たとえば親が子に向けるような、成長を願う優しさのように。
そうしたとき、「相手を満たすこと=善」と簡単にはならないときもあります。

相手が何を求めているのか。
どこに立っているのか。
その見極めによって、AかBかの選択が変わる。

正しさを押し付けるでもなく、ただ迎合するでもなく。
本当の優しさとは何かを考えること自体が、
私たちに求められる“感情の使い分け”スキルなのかもしれません。

なにが優しさか、
AとBのどちらが正しいか、
どちらの方が優れたスキルかではなく、
相手の求めることを見据えて、
そして”相手のため”を考えて答えを模索し始めることそのものから、
優しさは、はじまる気がします。

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