好きな本~エルマーのぼうけん~ by エルマーのぼうけん展

展覧会・美術館・Art

 「エルマーのぼうけん」という本をご存知でしょうか?
私が小さいとき、母が本を買ってきたことからこの物語に触れ、以来、大好きな本の一つでした。
子供向けの書籍なので、お話しが愉快で楽しいのはもちろん、表紙や挿絵がとても魅力的で、話の内容と同じくらい、もしくはそれ以上に印象に残っていました。

 そんな「エルマーのぼうけん」の展覧会が、立川にあるPLAY! Museumで開催中です(2023年10月1日まで)。
この前行ってきましたが、本当に楽しい展示になっていました!
主人公エルマーになってワニの背中のうえを歩いているような気分になれるオブジェや、
ドラゴンのボリスの家族たちが、カラフルな照明と軽快な音楽に合わせて踊っているようなパネルといった、
子どもが見たらものすごく興味をひかれるだろうな、という展示方法になっています。

 「エルマーのぼうけん」はルース・スタイルス・ガネットにより書かれ、挿絵は継母にあたるR・C・ガネットが担当しました。
もちろん、その挿絵の原画もたくさん展示されています。
本で見た挿絵もとても素敵でしたが、鉛筆でかかれた柔らかなタッチがそのままに感じられる原画は、見ていて、またなんとも言えないぬくもりを感じます。
本の執筆にあたり親子が作ったドラゴンのボリスのぬいぐるみ(手作りと思えないくらい完成度が高い!)が展示されており、本当にこの人たちは“想像”を“創造”という形にしたのだなぁとしみじみしました。

 この展覧会に合わせて、「エルマーのぼうけん」のポケット版が販売されており、このポケット版、通常版と比べても遜色ないくらい、挿絵もしっかり入って、手触りの良い紙が使われていました!

 じつは、前に実家にいった際に、母が60半ばにして早くも終活を開始、家のなかを色々と断捨離していました。
そのなかには私たちが子供のころに親しんでいた書籍も含まれており、なんで家を出るときに持っていかなかったのか…と後悔の念をいだきました。
なので!今回の展覧会では先述のポケット版を購入、自分のお気に入りが集まる本棚にお迎えした次第です。

 大人になれば、難しい漢字が読めるようになり、知識も増えて、俗にいう“難しい本”が読めるようになります。
でも、子供向けだからといって、その本の格が低くなるとは、私は思いません。
むしろ“子どもにもわかるように表現する”ということは、とても知識とテクニックのいることだと思います。
普段本はあんまり読まないな、という方は“難しい本”に挑戦しよう!とは思わず、子どものときに好きだったお話しにもう一度触れてみる、というのはどうでしょうか。本といわず、絵本でも構わないと思います。
きっとそうした本たちは、いくつになっても、大人になっても、私たちに何かを与えてくれると思います。

↑の画像から販売ページへアクセスできます。

コメント

  1. ゆうり より:

    そう!子ども向けだからこそ得られる感情があるし、シンプルかつストレートに本質を伝えてくれる。絵本や児童向けの書籍ってすごいよね!ステキな記事、シェアをありがとう!

    • T.Satoko より:

      ゆうりちゃん🍀
      前の読書お茶会のテーマ図書「サラとソロモン」も、大人にとっても必要な知恵を子供にもわかるように書いた本、だったよね!!
      こちらこそ、いつも素敵な共有をありがとう♥️

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