つい最近、ほんとうに久しぶりにファッション雑誌を買いました。
角川春樹事務所より発行の「大人百花」です。
「大人百花」は同事務所より発行されている「美人百花」のお姉さん版別冊付録として好評を博したことをきっかけに、一冊の雑誌としてスピンアウトしたそうです。
「大人百花」のもとになった「美人百花」は、昔よく手に取っていた雑誌だったので、懐かしさも相まって「大人百花」もつい手に取りたくなってしまいました。
この百花シリーズが提唱するスタイルが、個人的にとっても好みなんです!
それにくわえて、百花シリーズはぶれないポリシーをずっと貫き続けているとも感じます。
私が学生だったころ、服飾を専攻していたこともあり、ファッション雑誌は自分の好みに関わらずたくさん見るようにしていました。
それから10年以上の月日がたっていますが、流行の移り変わりによるものか、今では「前とかなりテイストが変わったな…」と感じる雑誌がけっこうあります。
今は“一億総カジュアル時代”と言われるくらい、ファッションがラフな方向にシフトし、系統の垣根も曖昧に…。
10数年ほど前は“○○系”というようにテイストごとにファッションを区分けすることもありましたが、今はあまりそうした文化は見なくなりました。
“抜け感”という言葉が数年前に流行り、”頑張りすぎないこと”がファッションにおいても一つのスタイルになっているように思います。ヒールレスの靴、スニーカーや、ゆったりしたシルエットも、ここ数年で定番化しましたね。
でも百花シリーズのスタイルは、それとは完全に別の道をいっています。
百花シリーズが提唱するスタイルに欠かせないキーワードは”レディライクなスタイル”、淑女という言葉にふさわしい、女性らしいエレガントさのあるテイストが百花シリーズの醍醐味です。登場するスタイリングの多くは足元がヒールパンプスですし、ウエストマークされたAラインのスカートスタイルが本当によく登場します。
世の中の移り変わりに合わせて柔軟に変化することも大切ですが、
“ブランディング”という観点から見ると“変わらないこと”にも大きな価値があるのだと思います。
私が久しぶりに「大人百花」を読みたいと思ったのは、そこに変わらない“レディスタイル”があったからです。
流行に関係なく、本当に自分が好きなスタイル、それが私にとって百花シリーズが提唱する“レディスタイル”です。
実は、私のオリジナルアクセサリーブランド「ShiroMuku」は、2022年6月号の「美人百花」に広告掲載をしてもらいました。
普通なら、掲載料との兼ね合いを鑑み、あまりこうしたお話しをお受けすることはありません(メジャー雑誌の広告料って、副業でハンドメイドをしている程度の作家にはなかなかハードルが高いことが多かったので…)。
ですが、このときは「美人百花であれば載せたい!」と強く思い、掲載に踏み切ったわけです。
そう思わせるだけの魅力が「美人百花」にはありますし、自分の“好き”を表現しているアクセサリーと、自分の“好きな雑誌”には、確実に親和性があると感じました。
実際に、久しぶりにファッション雑誌の紙面をながめていて「私はやっぱりこのスタイルが好きだなぁ」としみじみ感じました。
自分の作品やサービスも、誰かにとってそうした存在になれたら幸せだと思います。
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