入れ替わる人、ずっといる人

日々の徒然

2~3週間ほど前、久しぶりに前職でとてもお世話になった方と会ってきました。

退職の際は、長く休職期間をはさんでの離職だったので、なかなか話ができず…
この機会にと、自分の転職の経緯や、今の仕事についても話を聞いてもらいました。

前の仕事から考えるとあまりにも大きな方向転換で、
戸惑わせたり心配されたりしないか、正直、気がかりでもありました。
が、…なんてことはないと言わんばかりに「楽しむことが一番だよ、応援してるよ」と肯定と励ましをいただき、職場を離れた今でも、ずっと支えてもらっているのだと感じた次第です。

よく「ステージが変わると人間関係が変わる」という言葉を聞きます。

”ステージ”が具体的にどういうことを差すのかは場面により変わると思いますが、
1年前の私と今の私は、社会的肩書も立場も、生活のリズムも、なにを本当に優先すべきかの価値観も違っています。
なので、1年前の自分とは、明らかに”違うところに立っている”というのは事実かもしれません。

ただ、私は今の自分が立っている場所が、
前にいた場所より”高い”ところだとはあまり思っておらず…。
それは、私が自分の立ち位置を変えたのは、「自分がより幸せになるため」であり「前の立ち位置にいた人を否定するため」ではないからかもしれません。
上にのぼったというより、横に動いたイメージ。

地面にフラフープのわっかを置いて、その中の一つにみんなで収まっていたのがかつての私。
一緒に収まっていた”みんな”は職場の人たちです。
私はそこから、離れた場所にもう一つわっかを置いて、自分で別のわっかに移動しました。
2つのわっかは別々の人間を囲っているので、それぞれの輪のなかにいる人たちは文字通り”別々のところ”に立っています。
これが、私のイメージする”ステージが変わって人間関係が変わる”ということ。

けれど、
例えば、それぞれのわっかから抜け出して、なにも輪が置かれていないところに立って向かい合うことができたら…
そういう人が、自分にとって”ずっと付き合っていける人”なのだと思います。

「ステージが変わると人間関係が変わる」という言葉の本質は、
自分がきちんと別のわっかを用意してそこまで歩いて移動したら、自分とは本来は違う世界で生きていく人たちとの縁は薄くなっていく、ということだと思うのです。
だから、本当に一緒にいられる人とは無理に離れなくていいし、
まわりにいる人がみんな”本当に一緒にいられる人”なら、「ステージ変わったのに人間関係に変化がない…」なんてことを気にする必要もないし、
一波乱おこらないとステージは変化しないんだ!なんて思いこむ必要もないのかな、と感じます。
(別のわっかを用意して歩いていくが、さらっと書いた割に大仕事なので、気がついていないだけで振りかえったら一波乱も二波乱も起きていた、ということはあり得るかも…)

自由業は、ときに否定的な見方もされます。
安定してるの?経済面は大丈夫?そんなサービス売れるの?怪しくない?などなど。
けれど、本当に私のことを知ってくれている人や、
私の言葉を真に理解しようとしてくれる人は、世間のイメージより私自身を見て判断してくれる。
久しぶりに前職の方たちと会い、その有り難さをあらためて感じました。
それと同時に「否定的に見られたらどうしよう…」なんて、自分はすごくつまらない心配をしていたと気付かされました。
もっと回りの人を信じよう。本当に聞くべき言葉は誰の言葉か。そんな勇気をもらった夜でした。

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