「ShiroMuku」そもそもばなし～①アクセサリー制作との出会い～

　今日は、私のハンドメイド活動（アクセサリー制作）、とくにオリジナルアクセサリーブランド「ShiroMuku」についてお話ししたいと思います。

タイトルにあるとおり、
なぜ私がアクセサリー制作をしていて、
いつからハンドメイドを始めて、
なぜ白い色の作品ばかり作っていて、
どうしてブランドの名前にまで”しろ”が入っているのか？
という、「ShiroMuku」についてのたくさんの”そもそも”を綴りたいと思います。
ちょっと長くなりそうなので何回かに分けて…🍀

1．アクセサリー制作との出会い
　私がアクセサリー制作を始めたのは、大学入学後、間もなくでした。
　大学は新宿にありましたが、新宿は土地柄、おしゃれ感度の高い服飾系学生が多く集まり、私の入学当時は新宿駅周辺にたくさんの服飾資材をあつかうお店がありました。
私もそうした資材店に通う学生の一人で(おしゃれ感度が高かったかは別として)、ごく自然に「自分も作ってみようかな」と思ったのがきっかけです。
服は大学の授業でも作るので、何か”服ではないもの”を作りたい！と自然に思い、特に深い理由があったわけでもないのですが、アクセサリー制作に惹かれました。
なので、アクセサリー制作は、歴だけで言えば10年以上です。
　ただ、最初は自分用のものをチマチマ作る程度で、販売をするなんていうことは思ってもいませんでしたし、作りたいものを作りたいように、テイストも素材も統一感なく自由に制作をしていました。
（今のようにきれいに写真を撮って残しておくなどという発想も当時の私には無く、今更ながら、当時の作品のアルバムを作っておけばよかったな、と思うことも…）

　そうこうしているうちに、いわゆる”ハンドメイドブーム”が起こります。
　Twitter(現：X)やInstagramなどのSNSでいろいろな作家さんたちが発信を始め、私もそれに触発されるかのように、
作風を統一してブランドみたいにしたらかっこいいな
「わたしといえば〇〇」みたいな代名詞になる作品を作りたいな
と思うようになったのです。
　ただ、作風を統一するにしてもどうしたら…と迷ったとき、ふと頭に浮かんだのが”白一色”というアイディアでした。
なぜ色を限定することを真っ先に考えたか…、それは私が”色が大好きだから”です。
大好きなものは発展させた方が良いのでは？と思う方もいるかもしれません。でも、好きだからこそ”加減がわからなくなる”ということもあるのです。

2．私と色
　私は幼いときからとにかく”色がたくさん並んでいる”のが好きでした。
色鉛筆ひとつとっても、12色でじゅうぶんなのに、18色や24色を買ってもらったり、お小遣いをためて何十色も入ったお高い色鉛筆を買ったりもしました。
図鑑を見るときも、動物の”かたち”より、毛並みや羽根の色を目で追っていたように思います（カラフルな鳥のページが好きでした）。
「好きな色は何色？」という定番の質問にも、一応答えはするものの
”いちばんなんてないよ、そのときの気もちがおしえてくれるんだよ”
なんてことを心のなかで思っている、可愛げのかけらもない子どもでした。

　そうして大人になった私ですから、大学で一番好きな授業は色彩学でした（専攻はまったく色彩と関係のない分野に進んだのに、ちゃっかりカラーコーディネーター2級まで取得しました）。
色彩学の授業で印象的だったのは、担当してくださっていた教授の言葉です。
「こんな仕事をしているとね、よく先生は何色が一番好きですか？と聞かれるんですが、色というのはね、知れば知るほど好きになる。どんなにとっつきにくく見える色も、必ずどこか美しい。今はもう嫌いな色なんて一つもないんですよ。」
授業の合間、ほんのおしゃべり程度の気持ちで先生はおっしゃったのかもしれません。
でも、その言葉は私の心にすうっとしみこんで、そのまま心と一体化したように、今でもはっきり残っています。
そんな先生の言葉が心にあったからこそ、たくさん使ってよいとなったら、絶対にあれもこれもと使いたくなり、収拾がつかなくなる確信がありました。
そこで、白一色という選択肢が登場してきたわけです。

とはいいつつも…某モデルさんの「白って200色あんねん✨」の言葉のとおり、
白と一口にいっても、白とはとても面白く、魅力的で、多様な顔を持った色です。